猟期:鹿に無駄な苦痛を与えない・食肉に向いた肉屠殺とは
こんばんは、猟師です
猟期なかなか好調です。
この好調の裏に僕が獲った動物を止めた(屠殺)数も中何日も開かずに続けて行っているという事も含んでいます。
少し疲れたり、考える為にここ2日ほど足を止めてみました。
明日からはもう一回罠かけてみようかなという心境です。
なんだ言っても猟は楽しいです。あとで出てきますがバス釣りに近い感覚を覚えます。
寄せて獲る 餌
現状、罠猟を行っています。(銃猟はまだしていません
僕は8割以上餌で寄せて鹿を捕獲しています。
道を読んで獲るのが一番カッコも環境にも良いのですが、
試行錯誤の途中です。
さてさて、
餌として、新しく村に余りまくっている「柿」とpdfで評判の「ヘイキューブ」
を導入しました。(pdfって言うのは狩猟関係の報告資料の事
村の柿の木ってあんまり採ってないんですよね。
- 食べる人が減っている
- 所有者がいない
- 所有者が高齢化
- そもそも成りすぎる(鈴なりです
でも不思議と木下に柿が落ちてないんですよ。
まぁ何かしら、誰かしらの動物が頂いているんでしょう。
そんな事もあり、柿を頂いて餌に使ってみました。
ヘイキューブに関しては完全にお試し
雨に強い(濡れても崩れない)みたいなので糠と違って撒き直さなくて良い
というメリットもある!
1週間後~
柿は食う!ヘイキューブは食わん! そんなザックリとした感想。
まぁ、柿も鹿が食べたのかは?です。減ってない所もあるし一概にはって感じ。
もう1ついうと
そもそもヘイキューブをエサと認識していない問題。
草を固めた物であれば、その辺の草と何も変わらない訳でそしたらいくら置いてあっても糠なり柿なりそっち食べるはず
なので、ヘイキューブが力発揮するのは冬、積雪してからと考えられます。
まぁこれから活躍が期待できる(期待したい)そんな餌です。
そんなこんな、色々考えてますが。鹿に関してもバス同様
マッチTHEベイト
が成り立ちそうだな考えています。
要は、「食べてる物に合わせないと反応ないよ」って事。
ヘイキューブも牧草地帯では効果があるという話も聞きますし。
普段食べてないと反応ないよね!って事。
先日呼んだ宮崎学氏のツキノワグマの本でも野生生物は他の野生生物の糞の匂いを
嗅いで食べられる物を学習しているという一文がありました(確か・・他の資料かも)
そんな訳で、誰かに食わせていかないとその餌への反応は低いまま、
そこに嗜好性が乗っかるか、な感じですよきっとね。
捕獲~血抜き考
僕は鹿を①捕獲を確認した後、②生捕り→③解体場で止め刺し(屠殺)
他の猟師さんは①→②鹿を失神(主に頭を強打して)→③その場で止め刺し(屠殺)
と工程に微妙に違いがある。多分僕の工程をする人は少ない
なんで自分がその工程でするのか思いつくことを列挙すると
- 片桐さんスタイルの模倣
- 頭を殴りたくない(苦手
- 新鮮さを保ちたい(解体所の受入れが他の人と重なるかも)
この3つに落ち着いた。
気持ち的に一番強いのは②で、鹿を殴る、その感触を掌で感じる
上手く行かなかったら何度と繰り返さないといけない。苦痛だ
でも、鹿からしたら失神してる間に止め刺しの方が苦痛が少ないのかも
そう考えが芽生えてきた、
どう足掻いても当人ならぬ当鹿の気持ちにはなれないのだけど。
首を切った時に暴れたり、声を発する鹿を見ると気絶させた方が良いのかもと考えながら鹿の首から流れる物を眺めています。
猟師 てらした